令和8年 新春メッセージ 

令和8年 加藤憲一 新春メッセージ

いのちを守り、
子どもたちが育つ新たな力が形に
小田原市長 加藤 憲一

◆令和7年を振り返り

 昨年、本市では「小田原市基本構想」を策定し、将来都市像として掲げた「誰もが笑顔で暮らせる、愛すべきふるさと小田原」の実現に向け、新たな取り組みの第一歩を踏み出しました。
 また、老朽化によって建て替えが進められていた学校給食センターが稼働を開始し、より安全で安心に、そしておいしい学校給食の提供ができるようになった他、医療と連携した運動療法の仕組みの検討や、見守り支援の開始など、地域課題の解決に向けた公民連携の取り組みも進められてきました。
 そして、宮小路や板橋、小田原漁港周辺などのエリアでは、移住者をはじめ若い人たちが、これまでの営みに新たな力を加えることで、かつての隆盛を取り戻しつつあり、それがまち全体の活力にもつながっています。
 一方、職員の逮捕や大きな事務ミスが相次ぎ、市民の皆さんからの信頼を大きく損ねることとなりましたこと、心より深くお詫び申し上げます。
 今後、市政に対する信頼を一日も早く回復できるよう、全力を尽くしてまいります。

◆新たな力の実装へ

 本年は、三つの大きなハード整備が完了します。
 まず4月には、保育園と幼稚園の機能を併せ持つ市内初の公立幼保連携型認定こども園「たちばなこども園」が開園予定です。園舎には小田原産の木材をふんだんに用い、子どもが主体的、創造的に、そして伸び伸びと遊べる空間となっている他、園周辺に広がる田畑などを活用することで、地域の豊かな自然に触れることができます。この園で楽しむ子どもたちの姿が想像され、今から開園が楽しみです。
 次に5月には、医療・福祉の充実に向け「小田原市立総合医療センター」が開院予定です。重症病床の増床や手術室、個室の増室など、安心した治療を受けることができる環境を整える他、保健・医療・福祉の連携を効果的に展開する「地域完結型医療」の実現を目指しています。また、開院に先駆けて、無痛分娩などソフト面でのさまざまな取り組みも導入しています。
 三つ目に、交通環境の整備として、神奈川県が進める久野地区と穴部地区を結ぶ都市計画道路城山多古線および小田原山北線のトンネル区間が開通予定です。この路線は、災害時における緊急輸送道路の強化や利便性の向上に寄与することが期待されています。また、新しいトンネルの名称は、市民の皆さんからの公募によって決定される予定です。このトンネルが、多くの皆さんに、親しみと愛着を持って利用されることを願っています。
 また、脱炭素の分野では、大型総合病院としては省エネ性能全国最高値となるZEBレディ認証を、設計段階において取得した新病院が稼働する他「電力地産地消プラットフォーム」が4月に運営開始予定です。これは、事業所、一般住宅、農地などに置かれた太陽光パネルが生み出した電力のうち、自らが消費できない余剰分を集めて市内の他の電力需要家に供給するもので、市域レベルのエリアエネルギーマネジメントとして、全国に先駆けたモデルになるものです。これにより、エネルギーの地域自給が促進され、地域経済の好循環につながることが期待されます。

◆第7次小田原市総合計画 第1期実行計画の推進

 現在は、新たな将来都市像の実現に向けて、具体的な取り組みを体系的にまとめる「第7次小田原市総合計画 第1期実行計画」の策定作業を進めており、令和8年度から令和10年度までの3年間を計画期間として、4月から始動する予定です。
 誰もが安心して暮らし続けることのできる支え合いのまち「ケアタウン」の推進や、市民の暮らしを守り、突発的な事案にも即応できる災害に強いまちづくり、誰もが参加しやすい開かれた地域コミュニティ活動の支援、安心して子育てができる環境や教育環境の整備、さらには、小田原の豊かな自然環境を守り育て生かすための地域循環共生圏の構築、地域資源を生かした経済振興など、さまざまな取り組みを実施していきます。
 これからも、市民の皆さんと一丸となり、次世代につながる希望に満ちたまちづくりを進めていきます。
 本年も、皆さんにとって素晴らしい一年となることを、心からお祈りいたします。

(広報おだわら1月号より)

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